桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) 【薬局製剤】
【製造元】赤尾漢方薬局
【効能又は効果】
比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭重、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の諸症:
月経不順、月経異常、月経痛、更年期障害、血の道症、肩こり、めまい、頭重、打ち身(打撲傷)、
しもやけ、しみ、湿疹、皮膚炎、にきび
※効能・効果に関する注意
血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期障害などの女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【服用方法】
1日分(1袋)を袋のまま水約600ccに入れ半量まで、とろ火にて、約40~50分程かけて煎じ、1日3回、食前(30分以前)又は、食間(食後2.3時間)に温めて服用して下さい。
煎じた後の袋は必ず、よくしぼって捨てて下さい。
【成分】1日分(1袋分)
桂皮(ケイヒ)・・・・・4.0g
茯苓(ブクリョウ)・・・4.0g
牡丹皮(ボタンピ)・・・4.0g
芍薬(シャクヤク)・・・4.0g
桃仁(トウニン)・・・・4.0g
【漢方専門薬剤師からの注意点】
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)がお血(おけつ)といわれる症状に最も使用される漢方薬です。
お血といわれる症状はイメージ的には血液のつまりからくる症状のことで、肩こりや冷え症、下腹の痛み、月経困難症(生理不順)、月経痛(生理痛)、にきび、吹き出物、頭痛、めまい、しみなどが症状として表れます。
桂枝茯苓丸を月経痛(生理痛)や月経困難症(生理不順)に用いる場合の特徴は、生理痛が生理中でなく生理前にあり、生理出血の色が濃く、血塊が混じっているのが特徴です。
一般的に桂枝茯苓丸を用いる人は冷えのぼせがあり、シミなどができやすく、肩こりがひどいなどの特徴があります。
同じお血に用いる漢方薬に桃核承気湯(とうかくじょうきとう)がありますが、桃核承気湯を用いる人の方が症状が強く、便秘傾向にあります。
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●使用上の注意●
してはいけないこと
次の人は服用しないでください。
生後 3 ヵ月未満の乳児
相談すること
1. 次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
1)医師の治療を受けている人
2)妊婦又は妊娠していると思われる人
3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
4)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
2. 服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 症状 皮膚 発疹・発赤、かゆみ
消化器 食欲不振
まれに下記の重篤な症状が起こることがあります。その場合は直ちに医師の診療を受けてください。
症状の名称症状 肝機能障害 発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
3. 服用後、次の症状があらわれることがありますので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。 下痢
4. 1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。