四物湯(しもつとう)
【製造元】赤尾漢方薬局
【効能・効果】
体力虚弱で,冷え症で皮膚が乾燥,色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの次の諸症:
月経不順,月経異常,更年期障害,血の道症注),冷え症,しもやけ,しみ,貧血,産後あるいは流産後の疲労回復
〈適応症に関する注意〉
※血の道症とは,月経,妊娠,出産,産後,更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【服用方法】
1日服用回数・・・3回
1回分(1袋)を袋のまま沸騰後のお湯に入れ、とろ火にて煎じます。
※詳しくは袋をご覧ください。
食前(30分以前)又は、食間(食後2.3時間)に服用して下さい。
(お腹の空いているときに服用していただくのが効果的です。)
【成分・分量】1日分(3袋分)
芍薬(シャクヤク)・・・3.0g
当帰(トウキ)・・・・・3.0g
川キュウ(センキュウ)・3.0g
熟地黄(ジュクジオウ)・3.0g
【漢方専門薬剤師からの注意点】
四物湯(しもつとう)は胃腸虚弱でない方の貧血による生理不順や生理痛、更年期障害、不妊症、冷え性、皮膚の乾燥などに使用される漢方薬であり、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、温清飲(うんせいいん)など多くの漢方薬にも含まれております。
当帰芍薬散は四物湯からジオウを去ってビャクジュツ、ブクリョウ、タクシャを加えたもので、貧血がありむくみなどの水毒症状を伴う場合に使用します。
十全大補湯は四物湯に四君子湯(しくんしとう)を組み合わせた漢方薬で貧血があり胃腸も弱く気力も低下している状態に使用します。
温清飲(うんせいいん)は四物湯に黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を組み合わせた漢方薬で、皮膚の乾燥があり熱症状(アトピー性皮膚炎などによって皮膚が赤く炎症をもっている)を伴う場合に使用します。
他にも四物湯が元となって作られている漢方薬は様々あります。
=使用上の注意=
次の人は服用しないでください。 生後3 ヵ月未満の乳児
相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
1)医師の治療を受けている人
2)妊婦又は妊娠していると思われる人
3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
4)胃腸の弱い人
5)下痢しやすい人
6)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 |
症状 |
皮膚 |
発疹・発赤、かゆみ |
消化器 |
胃部不快感、食欲不振、腹痛 |
3.服用後、次の症状があらわれることがありますので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。<下痢>
4.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
〓保管及び取扱い上の注意〓
1)直射日光の当たらない、湿気の少ない涼しい所に保管してください。
2)小児の手の届かない所に保管してください。
3)本剤は天然物を成分としていますので、製品により若干色調が異なることがありますが、効果には変わりありません。
4)保存状態が悪いと、場合によっては虫、カビ等がつくことが考えられますので、上記の注意を必ず守ってください。