四物湯(しもつとう) 【第2類医薬品】
【製造元】松浦薬業株式会社
【効能・効果】
体力虚弱で、冷え症で皮膚が乾燥、色つやの悪い体質で胃腸障害のないものの次の諸症:
月経不順、月経異常、更年期障害、血の道症、冷え性、しもやけ、しみ、貧血、産後あるいは流産後の疲労回復
※)効能・効果に関連する注意
血の道症とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状のことである。
【用法・用量】
1日3回、食前1時間、又は空腹時に服用する。
大人(15才以上) 1回 1 包(2.0g)
15才未満7才以上 1回2/3包(1.3g)
7才未満4才以上 1回1/2包(1.0g)
4才未満2才以上 1回1/3包(0.7g)
2才未満 1回1/4包(0.5g以下)
〔用法・用量に関連する注意〕
1)用法・用量を厳守してください。
2)小児に服用させる場合には、保護者の指導監督のもとに服用させてください。
3)1 才未満の乳児には、医師の診療を受けさせることを優先し、やむを得ない場合にのみ服用させてください。
【成分・分量】
本品3包(6.0g)又は6.0gは
トウキ…………………1.5g センキュウ……………1.5g
シャクヤク……………1.5g ジオウ…………………1.5g
上記より製した四物湯水製エキス3.8g(乾燥物換算で約1.9gに相当)を含有する細粒剤です。添加物としてメタケイ酸アルミン酸Mg、ヒプロメロース、乳糖、トウモロコシデンプン、香料を含有します。
【漢方専門薬剤師からの注意点】
四物湯(しもつとう)は胃腸虚弱でない方の貧血による生理不順や生理痛、更年期障害、不妊症、冷え性、皮膚の乾燥などに使用される漢方薬であり、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や十全大補湯(じゅうぜんだいほとう)、温清飲(うんせいいん)など多くの漢方薬にも含まれております。
当帰芍薬散は四物湯からジオウを去ってビャクジュツ、ブクリョウ、タクシャを加えたもので、貧血がありむくみなどの水毒症状を伴う場合に使用します。
十全大補湯は四物湯に四君子湯(しくんしとう)を組み合わせた漢方薬で貧血があり胃腸も弱く気力も低下している状態に使用します。
温清飲(うんせいいん)は四物湯に黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を組み合わせた漢方薬で、皮膚の乾燥があり熱症状(アトピー性皮膚炎などによって皮膚が赤く炎症をもっている)を伴う場合に使用します。
他にも四物湯が元となって作られている漢方薬は様々あります。
(外部サイトにて動画視聴できます)
=使用上の注意=
次の人は服用しないでください。 生後3 ヵ月未満の乳児
相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
1)医師の治療を受けている人
2)妊婦又は妊娠していると思われる人
3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
4)胃腸の弱い人
5)下痢しやすい人
6)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 症状
皮 膚 発疹・発赤、かゆみ
消化器 胃部不快感、食欲不振、腹痛
3.服用後、次の症状があらわれることがありますので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。 下痢
4.1ヵ月位服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
● 保管及び取扱い上の注意 ●
1)直射日光の当たらない、湿気の少ない涼しい所に保管してください。
2)小児の手の届かない所に保管してください。
3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり、品質が変わることがあります。)
4)本剤は天然物を成分としていますので、製品により若干色調が異なることがありますが、効果には変わりありません。
5)分包剤で1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2 日以内に使用してください。
6)使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。