桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
【製造元】長倉製薬株式会社
【効能・効果】
体力中等度以上で、のぼせて便秘しがちなものの次の諸症:
月経不順、のぼせ、便秘、蕁麻疹、膀胱結石、打撲、肩のこり、腹痛
【用法・用量】
大人は 1 回に 1包(1.5g)ずつ、1 日 3 回食前または食間に、水または温湯にて服用してください。
【成分・分量】
本剤は大人 1 日の服用量 4.5g 中に次の成分を含んでいます。
トウニン・・・・・1.2g ダイオウ・・・・1.7g
ケイヒ・・・・・・0.6g カンゾウ・・・・0.4g
硫酸マグネシウム水和物・・・・・0.6g
【漢方専門薬剤師からの注意点】
桃核承気湯(とうかくじょうきとう)を使用する人の特徴は、体力がある人で、便秘傾向、のぼせがあり顔が赤ら顔であるのが特徴で、漢方でいうお血(おけつ)という状態に用います。
お血(おけつ)とは簡単に言えば、血液の流れが詰まって、悪くなっている状態のことで、症状としては、
冷えのぼせや肩こり、
頭痛、めまい、高血圧、
下腹部の圧痛、生理前の生理痛がひどい、
生理出血で血の塊が出る、
神経が過敏になる
舌が暗紫色になるなど
様々な症状があります。
同じようにお血(おけつ)に用いる漢方薬としては桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)がありますが、桂枝茯苓丸よりも症状が強いです。
(外部サイトにて動画視聴できます)
〓使用上の注意〓
してはいけないこと
1.次の人は服用しないでください。生後3ヵ月未満の乳児
2.本剤を服用している間は、次の医薬品を服用しないでください。他の瀉下薬(下剤)
3.授乳中の人は本剤を服用しないか、本剤を服用する場合は授乳を避けてください。
相談すること
1.次の人は服用前に医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
1)医師の治療を受けている人
2)妊婦又は妊娠していると思われる人
3)体の虚弱な人(体力の衰えている人、体の弱い人)
4)胃腸が弱く下痢しやすい人
5)今までに薬などにより発疹・発赤、かゆみ等を起こしたことがある人
2.服用後、次の症状があらわれた場合は副作用の可能性がありますので、直ちに服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
関係部位 症状
皮膚 発疹・発赤、かゆみ
消化器 食欲不振、胃部不快感 腹痛
3.服用後、次の症状があらわれることがありますので、このような症状の持続又は増強が見られた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。 下痢
4.1ヵ月位(便秘に服用する場合には5 ~ 6 日間)服用しても症状がよくならない場合は服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
5.本剤の服用により、予期しない出血があらわれた場合には、服用を中止し、この文書を持って医師、薬剤師又は登録販売者に相談してください。
● 保管及び取扱い上の注意 ●
1)直射日光の当たらない、湿気の少ない涼しい所に保管してください。
2)小児の手の届かない所に保管してください。
3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり、品質が変わることがあります。)
4)本剤は天然物を成分としていますので、製品により若干色調が異なることがありますが、効果には変わりありません。
5)分包剤で1包を分割した残りを使用する場合には、袋の口を折り返して保管し、2 日以内に使用してください。
6)使用期限を過ぎた製品は服用しないでください。